簿記2級に合格して未来を選ぼう!会計系の仕事で活躍するための攻略法

簿記2級に合格して未来を選ぼう!会計系の仕事で活躍するための攻略法仕事と会計資格

簿記2級に合格して未来を選ぼう!会計系の仕事で活躍するための攻略法

日商簿記2級は
会計系資格の登竜門である
3級の上位資格です。
>> 簿記3級に合格して数字に強くなる!初めての会計資格の攻略法

簿記3級に合格して数字に強くなる!初めての会計資格の攻略法
会計系資格の登竜門である日商簿記3級。これにいかに合格するか・・と考えると失敗します。あくまで2級合格のためのステップ。それでも未経験者には資格の内容をよく知り、計画的に学ぶ必要があります。合格までの勉強方法についても解説します。

3級クラスの理解では責任者の指示のもと
パンチャー業務をこなすことができます。
大きなミスなく終えることができるでしょう。

ですが、決算対策や税理士対応、税務調査など
責任ある立場の仕事には荷が重いです。

ずっとパンチャー業務がしたいですか?

定型ワークなので、将来的には
真っ先に人工知能(AI)に
仕事を奪われるかもしれません。

将来的にも経理の仕事を続けていくには
責任あるポジションにつく必要があります。

そのためには2級が最低ラインです。
なかなか骨がありますが、それだけの価値はあります。

 

簿記2級とはどんな試験か?目標をよく知ることから始めよう

試験の概要 ~日商簿記2級~

2021年度から大きく変更がありました。
団体試験も追加されます。
出題数は大問で最大5題です。

問題用紙・答案用紙・計算用紙が
1冊になっていて、丸ごと回収されます。

【ペーパー試験の場合】
受験資格:特になし
受験料 :4,720円+事務手数料550円(いずれも税込)
申込方法:インターネット申込のみ(東京の場合 ※場所により異なる)
申込先 :日本商工会議所サイトから該当の会議所を検索のこと
申込締切:商工会議所サイト参照(概ね試験日の2カ月前)
試験日 :毎年6月、11月、翌2月
試験時間:90分
試験科目:商業簿記・工業簿記(原価計算含む)
使用道具:鉛筆・シャープペン(HB・B)、電卓(機種に制限あり)又はそろばん

合格点 :70%以上
合格率 :20.3%(2021年2月を除く直近7回平均)

簿記2級の合格率には大きな変化が!

気になる合格率ですが
2021年2月分(第157回)では8.6%に急落!

過去7回の平均値の半分以下です。
ちょっと理由がわかりません。

ちなみに合格率が1桁だったのは
2004年6月試験以来のこと。

難易度が変わったのか判断できませんね。

でも力のある人から合格する試験です。
余計なことを考えずに淡々と学習を進めましょう。

簿記2級はインターネットで受験できるが・・

この2級と3級は
「ネット試験が可能に」と告知があります。

よく見たら、いわゆるCBT試験ってやつでした。
漢検などで知られていますね。

自宅で受験するのではなく
「テストセンター」で受験します

会場で専用の機械を使って回答するようです。ご注意を!
※一般的なインターネット試験のイメージと違う気がします

会場に設置されている端末の台数には限りがあります。

希望日があるようでしたら
締め切られる前に申込みしておいて下さい。

株式会社CBT-Solutionsの日商簿記2級・3級申込専用ページ

基本的にいつでも申込・受験ができるようですが
次の特定期間だけは受験できません。(申込は可能)
※年度ごとに発表されると思われますので
ご自分でも確認して下さいね。

・2021年6月7日(月)~ 6月16日(水)
・2021年11月15日(月)~ 11月24日(水)
・2022年2月21日(月)~ 3月 2日(水)

ちなみに緊急事態宣言の発令を受けて
2020年6月の試験(第155回)は中止されました。

今後もそうした展開はあるかもしれません。

その点でインターネット試験はよい選択肢になるのかな。
感染予防になるのかよくわかりませんが。

 

合格に求められる水準は?簿記2級の学びで得られるもの

合格に求められる水準は?簿記2級の学びで得られるもの

試験科目は商業簿記と工業簿記です。
合格者の到達目標は次のように示されています。

高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル
(出典:商工会議所の検定試験 簿記2級

商業簿記のレベル

最近改正された試験範囲表によれば
本支店会計や比較的やさしい連結会計なども
範囲に含まれています。

3級からは大きくレベルアップしていますね。

実務でもここまでの水準が使いこなせれば
あとは何とか調べながらでも対応できるでしょう。

ここより上の世界はプロ(公認会計士・税理士)が
活動している領域です。

これ以上の知識が必要になるとしたら
実務的には彼らに助言してもらいながら
処理することが多いと思います。

工業簿記のレベル

工業簿記は3級にはありません。
ですから最初は面食らう方もいそうです。

初めての人ほど基本から始める必要がありますね。
できるだけわかりやすい
テキストや講座の利用をおすすめします。

工業簿記に含まれる原価計算では
全体のコスト合計は決まっていて
それを細分化して分析していくものです。

全体の仕組み・流れがわかれば
あとは集計プロセスに慣れることを目指しましょう。
※私の理解では同じプロセスが何度もループするイメージ

考え方1つで製品の製造コストは変化します。

あなたが経営者・工場責任者なら
”コストをどう考えるか”
想像しながら勉強すると面白いですよ。

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3級では売上原価(仕入原価)として
丸ごと1つの塊のような理解だったわけですが

2級を学ぶと、その中身まで分析できる知識が
身に付いてきます。

会社運営上、コストの考え方は非常に重要ですから
経営者へのサポートが可能なレベルに
到達しているとも表現できます。

こうなればもう
「数字が読める人」
「決算書がわかる人」ですよね。

あとは専門知識のない方にどうわかりやすく伝えるか
日常業務の中で磨いていくだけです。

 

簿記2級合格へ向けてどう勉強するか?

簿記2級合格へ向けてどう勉強するか?

ではどうしたら合格できるか
考えていきましょう。

商業簿記の基礎的な内容は
3級の範囲で習得しているはずです。

もしギリギリ合格だったなら
弱点は十分に克服しておきましょう。

3級がほぼ満点レベルに到達していなければ
2級の学習はかなり厳しいと思います。

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ちなみに私は3級はスクールに通いましたが
2級は独学でした。

テキストだけが頼りだったのですが
繰り返し何度も読んだり
問題集の解説を何度も反すうするなどして
理解を深めていました。

インプットとアウトプットの
バランスが大事といいますが

参考書についている問題は
あくまで確認用・定着用です。

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合否のカギは過去問の攻略にあります。
・時間を測って解く
・100点になるまで解き直す

試験本番前は過去問を
とにかく繰り返し解いていました。

そうしたトレーニングには時間がかかります。

インプットは余裕をもって
早めに終えておくペース配分が必要です。

穴だらけ・理解不十分なまま放置すると
本番直前のアウトプット練習で破綻します。

仕訳が正確にできることが基礎ですから
とにかく反復練習を重ねましょう。

計算が必要な数字はともかくとして
「仕訳だけなら一瞬で浮かぶ」
レベルが目標です。

スクール・通信教材の方は
カリキュラム通りに進めれば問題ないでしょうが
独学の方は要注意ですね。

 

2級合格のためのテキスト・問題集

おすすめは専門学校で定評のあるところ。

説明の良し悪しというか相性があるので
実物を見て決めましょう。

わかりやすいものは
多少情報量を落としているかもしれません。

でも情報量が多くて難しすぎるテキストでは
挫折しやすくなります。

参考書はとにかくわかりやすく
問題集はその分、解説が詳しいものがよいです。

解きながら理解するようにすれば
合格に必要な情報量は十分に確保できます。

参考書はTACの「スッキリわかるシリーズ」が見やすかったですね。
>> スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第13版 [テキスト&問題集]
>> スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第9版 [テキスト&問題集]

 

問題集は大判でしっかりした情報量のものがおすすめ。こちらもTACです。
>> 合格するための本試験問題集 日商簿記2級(よくわかる簿記シリーズ)

※出版元のTACは実績あるスクールとして有名

合格を求めて生徒が集まるので
とにかくわかりやすく作っています。

スクールによっては通学授業と同じ教材が
市販されています。

TACでは上記とは別の系統となる
「合格テキスト・合格トレーニング」が使われていました。
>> 合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記 Ver.15.0 (よくわかる簿記シリーズ)


※こちらも「よくわかる簿記シリーズ」なので混乱しますね

 

2級合格までの学習時間

3級合格者を前提とするなら250~350時間でしょうか。

3級では100時間でしたが
詰め気味のスケジュールなら1カ月ちょっとでした。
(平日は2時間、土日は6時間として)

2級では難易度も上がっているので
さすがに同じペースは厳しいでしょう。

250時間⇒3カ月、350時間⇒4カ月が最短クラスとするなら
その1.5倍くらいはかかってもおかしくありません。

結論としては3カ月~6カ月程度ということになります。
ここまでくると一時の勢いではムリそうです。

長丁場で学習を続ける必要があるので
スケジュール管理、モチベーション管理は必須ですね。

スクールの場合は3級とセットの場合で
受講期間を最大8~9カ月として設定しているようです。
金額も10万円近くになるものも。

∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴

本番の試験は1.5時間ですから
解く⇒採点・解説で3時間としても
10回で30時間必要です。

本番直前期の負荷は相当なものになります。

それだけこの資格の価値があるわけですから
なんとか頑張り抜きましょう!

 

2級に合格したらその後は・・

2級に合格したらその後は・・

2級から先に進むなら
専門家へに向かう道と考えて下さい。

ちなみに1級合格は税理士の受験資格の1つです。

商業簿記・工業簿記に加えて
「会計学」の知識(会計理論)まで求められます。

専門家でもなければそうした知識は
あまり使う場面はありませんので

会社の経理・財務の責任者を目指すだけなら
2級で必要十分でないかと思います。

私は1級取得には進まず
2級合格後10年近くたってから
税理士試験に進みました。

それでも会計2科目合格していますから
2級でも十分だと実感しています。

∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴

会社で会計系の責任ある地位を目指すか
それとも先に進んで税理士などの専門家を目指すか。

今まで学んだ中で
ご自分の適性の判断はつくと思います。

あとは夢に向かって進むだけですね。
達成されることをお祈りしています。

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